中部ものづくりUNITED海外視察(インドネシア・タイ)

2017年12月04日

 

11月19日~23日、異分野製造業連合「中部ものづくりUNITED」の海外視察で、インドネシア(ジャカルタ)とタイ(バンコク)を訪問しました。

 

インドネシアは初めての訪問。
到着したスカルノ・ハッタ国際空港では、入国ビザ(VOA)の取得や荷物の受け取り等でトラブルが起こることもあると聞いたので、慎重にパスし無事に入国しました。

 

入国翌日が企業訪問ということで、弊社の地元三重県で自動車向けを中心とした精密順送プレス金型の製作とプレス加工を行う伊藤製作所様、名古屋市に本社を置きオフィス家具等の製造、販売を行う山田工業様、自動車向けや住宅機器向けの樹脂成形加工を行うオプコ様の3社の現地拠点を訪問しました。

 

伊藤製作所様では現地の財閥アルマダグループとの提携により、アルマダの生産拠点の一部に工場を構え、既に進出後20年以上の実績をもつフィリピン拠点のスタッフも活用しながら金型製作技術向上に取り組む一方、プレス加工を含む生産現場の改善活動も推進しておられる様子を見ることができました。
山田工業様では、金属加工業の私たちが普段見ることの少ない木工の現場を見せて頂き、設備投資による自動化、高品質化を進めておられましたし、オプコ様では、比較的私たちと企業規模が似ている中で、なぜ現地に進出したのか、また進出時のご苦労についてもお聞きすることができました。

 

伊藤製作所アルマダ様の福利厚生施設

伊藤製作所アルマダ様の現場

山田工業様にて記念撮影

オプコ様の工場見学

 

ジャカルタとその周辺では、来年アジア大会が開催されるのに伴い道路等のインフラ整備が進んでいる影響で、ひどい渋滞に巻き込まれるとの情報でしたが、私たちは比較的スムーズに移動することができました。
幹線道路や訪問企業のある工業団地内はきれいに舗装されていたのですが、それ以外の場所では舗装されていないところも多くあり、乗っていた自動車も相当揺れました。開発の進む場所とそうでない場所との極端な差に、これが途上国の現実だと改めて感じました。

 

タイでは「中部ものづくりUNITED」のメンバーであるイワタツール様の現地拠点を訪問しました。イワタツール様は現地での工具販路拡大を通じて繋がった新興企業との提携によって現地への進出を実現していました。日本の本社同様にこだわりのものづくり現場を展開しておられるところが印象的でした。

 

イワタツール様の工場見学

 

企業訪問後は、現地の製造業向け展示会「METALEX 2017」を見学。日本の工作機械見本市(JIMTOF)と機械要素技術展を合わせたような展示会でしたが、開催4日間で9万人以上の来場者を集める大規模なもので、日本企業の出展も多数(半分くらい?)を占めていました。JETRO(日本貿易振興機構)も大きなブースを構え、現地に進出している多くの中小製造業が技術PRをされていました。

 

 

 

今回の海外視察も、これまでと同様にとても学ぶことの多い充実した内容でした。
その中で特に印象的だったのは、訪問した各企業で「現地拠点が日本国内の人手不足の受け皿になっている」というお話を聞いたことでした。
製造業の海外進出は、現地の安価な労働力をベースにした製造コスト削減とか日本国内の市場縮小をにらんで売れる市場でものづくりをするというのが狙いだと思うのですが、さらに人手という労働力そのものの補完的役割も担うということに改めて気づかされました。日本国内のものづくりを補完するには、品質や納期の管理面においても日本同様のものづくりを実現しなければならないわけで、今後、進出国のレベルは技術的にも人材的にもますます上がっていくのだろうと感じます。

 

海外視察するたびに、日本国内だけで仕事をしている弊社のような会社であってもグローバルな競争に晒されているいることに気づかされます。そんな中で弊社はどのフィールドで勝負するのか、勝負するための経営資源をどのように手当てするのか、広い視野をもって判断することが必要だと感じました。

 

最後になりましたが、現地で大変お世話になりました訪問企業の皆さま、アテンドして頂きましたNCネットワーク及びFNAの皆さま、同行して頂いた中部ものづくりUNITEDメンバーの皆さま、そして今回の視察全般を企画して頂きましたNCネットワーク名古屋の皆さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

ジャカルタでミーゴレンを頂きました

バンコクにて王宮の夜景