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不正はなくならない?

東芝の不適切会計による過去の決算での利益の水増しが取り沙汰されています。

 

大手企業にとってこのような不正が発覚することは、ブランドイメージを失墜させ、株主にも見放される等、弊社のような中小企業では考えられないほど大きなリスクだと思うのですが、いつの時代もなくなることがない。

 

サラリーマン時代に私が勤めていた会社(いちおう上場企業)でも過去に似たようなことから存続の危機に陥ったことがありました。

 

このような不正が起きる原因はいろいろあると思いますが、大手企業の場合、予算とそれに対する実績が組織の評価に直結しすぎて、所属する人たちの意識を実績や利益至上主義に走らせていることも、その1つなのではないかと思います。

 

予算において対前年比マイナスの見通しは立てづらい。

無理やりに数字を積み上げ、予算とした以上は達成が必須。

これまで無理やりに実績を水増しし、予算達成したように見せかける。

全て組織の所属員や組織そのものの評価につながるから、そうせざるを得ない。

そんな循環があるように思います。

 

右肩上がり前提の無理やり予算のために、作りすぎたり買いすぎたりして、その一方で甘い見通しのためにモノは売れない。そんなことが過剰在庫を生み、経済活動を停滞させ景気を悪化させる。

 

少しこじつけがありますが、成長至上主義の幻想が景気の悪循環を生むこともあるのだろうなと思いつつ、改めてコンプライアンスや企業倫理、モラルの大切さを感じます。