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中部ものづくりUNITED 5周年!

 

弊社も参画している中小異分野製造業連合「中部ものづくりUNITED」。
2019年1月で発足から5周年となりました。

 

 

発足以来、概ね月に1回のペースで会合を開いていますが、1月25日の会合は「5周年記念総会」と銘打って、5年間の活動を振り返る機会となりました。

 

まず、事務局を務めるNCネットワーク名古屋の大谷社長から5年間の振り返りを報告。
「中部ものづくりUNITED」発足のきっかけは、NCネットワーク会員企業の中で大谷社長が独断と偏見?で選んだ6人の社長が集まって開催した新年会(飲み会)でした。
当時は、リーマンショック、東日本大震災、超円高による製造業の海外シフトといった逆風を経験する中で、多くの中小製造業が何かこれまでとは違った取り組みの必要性を感じていた時期でした。そんな中で集まった6人は、世代も近く全員が後継社長ということで共感することも多く、「何かやりたいよね」「何ができるんだろう」といった話の中で「展示会への共同出展」に挑戦することになったのが活動のスタートでした。

 

きっかけは飲み会でした

 

初めての展示会共同出展を実現した後も、お互いの工場を見学に行ったり、皆で海外視察に出かけたりと交流を深めながら仲間を増やし、現在は愛知、岐阜、三重、富山、長野から13社が参画。NCネットワーク名古屋の皆さんには事務局として活動を支えて頂いています。
また、5年間のなかで、宇宙往還機の開発を進めるベンチャー企業PDエアロスペースへの部品供給協力や、メンバー各社の社員のための活動として「THE NEXT GENERATION」という活動がスタートするなど、各社の成長に向けた前向きな活動が展開されています。

 

大谷社長の報告の次は、「中部ものづくりUNITED」結成の発起人(言い出しっぺ?)でもある株式会社中村製作所の山添社長からの活動事例報告でした。

 

大手工作機械メーカー1社に売上を依存していた同社でしたが、リーマンショックを機に方針を転換。顧客の拡大とともに下請け製造業の連携を模索する中で「中部ものづくりUNITED」結成を提案して頂きました。
展示会に共同出展するなかで確実に顧客を増やし、現在は工作機械に止まらない多方面の産業分野で10社以上の顧客との取引を実現し、1社依存から脱却しました。

 

 

また、いわゆるBtoC向けの自社商品事業も立ち上げ、純チタン製印鑑や、地元の陶器(萬古焼)に自社の精密切削加工技術を組み合わせた無水調理鍋を開発。海外にも販路を広げようと積極的に活動されています。

 

 

中村製作所のような素晴らしい変化、成長をはじめとして、5年間にメンバー各社がそれぞれの強みや進むべき方向性を見出し、成長していると感じます。また、この活動が各社の社員の成長に繋がるとても良い機会になっていることが各社社長にとって最も嬉しいことになっていると思います。

 

「中部ものづくりUNITED」は公の団体や事業組合といったものを背景としない、全くの民間企業有志の集まりですが、広域で集まったこのような連携体が5年継続できているのは珍しいのではないかと思います。継続の原動力は、各社社長、社員の前向きな行動力、そして結成当初からの合言葉である「楽しくやろう!」の姿勢であり、弊社もメンバー各社のこの姿勢に支えて頂き、歩みは遅いかもしれませんが、変化、成長できていると実感しています。

 

素晴らしい仲間に出会えたことに改めて感謝申し上げるとともに、今後も切磋琢磨しながら成長できる関係であり続けたいと思います。