ベトナムに行ってきました

2016年12月08日

 

先月の話ですが、中部地方の異分野製造業連合「中部ものづくりUNITED」で企画されましたベトナム視察に参加させて頂き、初めてベトナムを訪れました。

行先はハノイ。機中泊を含む3泊4日のまあまあ弾丸ツアーでした。

 

東南アジア諸国の中で日本に近いということもあって多くの製造業が進出したり、また技能実習生などの来日も多くなる中で、ベトナムの経済的な発展ぶりはどのくらいのものなのか、製造業の立ち位置はどのあたりにあるのか、実際に行って感じてみたい思いは以前から強かったので、今さらではありますが初めての訪問を楽しみにしていました。

 

ハノイ滞在中の2日間は、日系企業、合弁企業、ローカル企業の製造業計7社を訪問しました。

 

ローカル企業の訪問で印象的だったのは、経営トップがいずれも日本での仕事の経験(技能実習生など)を経て会社を設立し、日本的な5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)活動や改善活動を取り入れながら急成長しているところでした。現場を見せて頂くと私たち日本の製造業の現場のほうが見習うべき点(整然とした設備、明確な掲示物など)も数多くありました。

 

dsc_0734_1

ベトナム現地企業の工場

 

日系企業の経営者の方からはベトナムに進出してものづくりをすることのメリット、デメリット、苦労話について聞かせて頂きました。

朝礼暮改的な突然の法令変更などによって、部材の輸出入や社員の労務管理面などで思いがけないコストが発生したりということはある意味日常茶飯事のようでしたし、人治国家的な対人関係の構築が必要だったりするところは、まだまだ進出のリスクも大きいのだという感覚を抱きました。しかし、日本の中小製造業がこれからベトナム進出を目指しても決して遅くはないし、日本にいてはありえない顧客との関係を構築できるチャンスもたくさんあるということも学ぶことができました。

 

一方、ベトナム(ハノイ)で製造業の主力製品となるのは現在においても家電や二輪車(バイク)向けであり、自動車はいよいよこれから伸びるところ、鉄道、航空機といった輸送機分野や医療については少し絡んでいるところがあるのかなというくらい。見学した企業の主要顧客も韓国系電機メーカーや日本の二輪車メーカーとのことで、ものづくりの多様化といった発展はまだまだなのかなという印象もありました。

昨今、先進国が話題にしている、いわゆるIoT(もののインターネット)とかAI(人工知能)といったものが絡んだものづくりは、まだそのような言葉も浸透していない様子でした。やはり日本国内でのものづくりは多様な産業分野と先端技術への対応で、途上国とは異質なものになっていかなくてはならないと感じます。

 

今回の視察はハノイ中心部と近郊を移動することがほとんどでしたが、市街地に入るととにかくバイクの車列ばかりで自動車の肩身は狭い感じ。信号が少なく、その信号を守らないから交通は無秩序状態になり、挙句の果てにはバイクが歩道を走る、車線を逆走するといった始末で、ある意味「これぞ途上国!」という様子を見ることができました。

 

また、ハノイの旧市街地では王朝時代のなごりで、通りごとに同じ業種のお店が軒を並べている様子をあちこちで見ることができたり、朝ジョギングをした公園では体操したり、発声練習のようなことをしたりしている早起きベトナム人をたくさん見かけたりと、ベトナム文化の一端にも触れることができました。もちろんベトナム料理もおいしく頂きました。

 

dsc_0729_1

ハノイ旧市街地の様子

 

初めてのベトナム訪問で、それまでに抱いていたベトナムのイメージとは異なる現実を見ることもありましたし、やはり現地に行って自分の目で確かめることの大切さを痛感しました。

まだハノイを少し見ただけですので、また機会をつくってホーチミンなど他の地域を訪問して、さらにベトナムへの理解を深めていければと思います。