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会社設立50周年を迎えました

1971年4月6日に「有限会社前田鉄工所」としてスタートした弊社は、2021年4月6日をもちまして設立50周年となりました。

50年にわたり事業を続けることができているのは、お仕事を頂き、お仕事を支えて頂いている取引先の皆さま、そして、ものづくりの現場を支え一緒に歩んできて頂いた多くの社員の皆さまのおかげであり、改めて心より感謝申し上げます。

コロナ禍ということもあり、人が集まっての記念イベントは延期ということにしておりますが、社内でいくつか記念事業を企画しました。50周年実行委員として企画検討に加わって頂いた社員の皆さん、ありがとうございます。

私自身が1972年生まれで、物心ついたときから会社が傍にある人生を過ごしてきましたが、実際に会社に入ってからは約20年、社長になってからはまだ10年程度ということで、50年の歴史のなかで会社の成長の大半は先代(父)が成し遂げてきたことであると改めて畏敬の念を抱きます。父は83歳になりましたが元気に50年の節目を迎えてくれて、私も大変嬉しく思います。

弊社は、父の父、つまり私の祖父が第二次大戦のころに鍛冶職人として軍需品関係の仕事を始めたのがルーツで、戦後は農機具の修理などを行う鍛冶仕事を続けていたそうです。その後、下請けの部品加工の仕事を始め、父に代替わりしたときに会社として設立しました。
父は後継ぎに入る前にサラリーマンをしていた時期があり、その当時のご縁で、現在も続く主要顧客との取引が始まりました。
そんなスタートから、ときに思い切った決断もして着実に事業を発展させてきた父の高い手腕は、私自身が社長になってから特に実感していますが、私としては父から引き継いだバトンを次の世代にしっかりつないでいくため、事業の継続を第一に、継続のための前進を目指していきたいと考えています。

この50年で中小製造業、下請けの町工場のあり方はずいぶん変わってきたのではないかと思います。
コスト競争に晒され、海外への製造移管が進んだり、後継者不足だったりという様々な理由で、国内の中小製造業は減っていきました。現在もコロナ禍の難しい状況ではありますが、中小製造業のものづくりは、むしろこれから存在価値が増していくのではないかと思っています。

IoTやAIといった形を持たないものが世の中のトレンドになり、自動化、ロボット化が進んでいくとしても、そこから形あるものは必ず生まれるのであって、そこに必ずものづくりがある。これまでに幾多の困難を乗り越えてきた中小製造業は既にある程度選ばれた存在になっていて、これからのものづくりを支えていくと思うからです。
弊社も様々な産業製品を陰(見えないところ)で支えるキーパーツをつくることに誇りをもち、”プレス・板金加工の駆け込み寺”として、ご相談頂くお客様に何かしらの解決策を提供することで価値を認めて頂ける会社であり続けたいと思います。

そのためには、私自身と社員の皆さんの研鑽と成長が欠かせませんし、それが会社の成長につながる。会社が成長することで、取引先、社員の皆さんにとって何かしらの幸せにつながる。そんな会社になれるように社員と力を合わせて頑張ります。

取引先の皆さまには、今後とも引き続きご愛顧、ご指導を賜りますよう、末永くよろしくお願い申し上げます。

長い文章のわりに拙い内容ではありますが、節目にあたり、自分なりの思いを書いてみました。