新着情報
-news-

経営指針発表会を実施しました(2026年6月期)

2026年6月期(第56期)経営指針発表会を実施しました。

2010年の社長就任以降、「経営計画書」として発表を始めて16回目、「経営指針書」と名を変えてからは9回目の発表でした。

経営指針書作成にあたり、近年は社員全員で意見交換(グループ討議)しながら内容を更新しています。事業環境分析、事業領域の定義、今後の戦略、重点課題、今期の施策など、今回は約4ヵ月の時間をかけて検討を重ねてもらいました。検討の中では、弊社と同業他社のWEB情報(ホームページ等)から、AIを使って強みの比較をしてみたり、社員の皆さんからの様々な意見をAIを使って要約するといったことを、社員が考えて実践していました。経営指針書作成の進め方も時代とともに進化するんだと感じました。

今回の経営指針策定にあたって私自身が最も重視したのは、社員の皆さんに理念について考えてもらうことでした。
前回までの経営指針づくりで、当社の事業定義やビジョン等について、社員と一緒に考えてきました。自社の事業を定義し、10年後にはこんな会社になっていたいといったことを考えてきたわけですが、ここで改めて「そもそも何のために事業をしているのか」、私たちの仕事の原点を見直してみたいとの思いからです。

社員の皆さんには、それぞれ個人としての理念について考えてみてもらいました。
何のために仕事をするのかを問われると、「お金を稼ぐため」「生活のため」と答える人が多いかと思います。そこからもう一歩踏み込んで「お金を稼いで成し遂げたいこと」「どんな生活のため」といった感じで深掘りしてほしい。また、仕事をして報酬を得られるのは、自分以外の誰かのために仕事をするからであり、皆さんの仕事は自分以外の誰のための仕事なのか。当社のような町工場であっても、皆さんの「誰かのため」の仕事が、当社のものづくりを必要をしてくれるお客様や社会につながっているということに思いを向けてほしい。仕事を通して誰かのために貢献することが、自身の人生を豊かなものにするのではないかということを考えてみてほしいと思い、意見交換してもらいました。

当社は3つの理念と3つの人材像を掲げています。
当社が社会のお役に立てる存在であり続けるため、また、当社で働く皆さんの幸せな生活な一助となり続けるため、会社としてのあり方、個人としてのあり方を考える機会になっていればいいなと思いますが、1回の意見交換で理解が深まるものでもないので、今後も折にふれて社員と意見交換いきたいと思います。

当初は、私自身が自分で考え、作成し、発表する経営指針書でしたが、今や社員の皆さんの参画、力添えがないと成り立たないものになりました。完成した経営指針書を見ると毎年同じような様式で代わり映えしない感じもありますが、完成に至るまでに出してもらった意見は年々多くなっていると思いますので、少しずつ根っこがしっかりしてきたのではないかと感じています。毎年厳しい事業環境と言っていますが、そんな中でも社員とともに進化を継続できるよう、今期も一丸となって頑張ります!